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OWLの思考

坂 / 雲 / 経営学 / 社会学 / 労働観 / work-nonwork balance / HR Tech

今のポジションを無視する

最近よく東京に行っている。いい坂が多いので満足だ。

 

この写真も先日文京区で撮った。

f:id:kappa371293:20150816102622j:plain

(撮影者:私)

 

今日は先日思いついたアイデアを書く。
それは「今いる場所(now)が将来(future)に大きく影響する」ということだ。

 

ふむ… 知ってるよ…

 

確かに当たり前のことだが、それを数字を使って示し、そこから示唆を引き出したい。
ミクロ経済学(特にゲーム理論など)はモデル化が得意だが、その利点の1つは事象の本質を明らかにし、それへの対策を示唆してくれることだ。

 

まず今のポジションを大きく「正(=うまくいっている)」と「負(=ちょっとイマイチ)」に分けたい。平均 0 を起点としてポジションが正規分布しているイメージである。
まず「正」の場合に、今の現状に満足して or 慢心してサボるという状況を考える。ありがちな状況だ。(私を含めてストイックな人は除く笑)

 

現状を例えば 1.2 とする。それに0.8を何度かかけてみる。0.8 = 1 - 0.2なのでちょっとサボっている状況だ。(例:覚える単語を1日5個から4個に変える)

 

1.2*0.8^5=0.393216
1.2*0.8^10=0.128849
1.2*0.8^30=0.001486

 

なかなか0にならない。負になることはない。

 

では次に現状が -1.2 のとき。頑張って 1 - 0.2 = 0.8 すなわち 0.2 の努力をしてみよう。(注:もとの値がマイナスなので「努力する」とはマイナスを減らすこと)
20%増しなので結構頑張っている。(例:覚える単語を1日5個から6個に変える)

 

-1.2*0.8^5=-0.393216
-1.2*0.8^10=-0.128849
-1.2*0.8^30=-0.001486

 

こちらもなかなか0にならない。まして正の値になることは不可能だ。

 

かなり絶望的な状況である。今のポジションがいい人はサボってもそれなりに暮らしていけるし、生まれつきマイナスであれば頑張っても追いつけない。

 

では今のポジションが悪ければ諦めるしかないのだろうか。

 

そんなはずはない。
某アニメのヒロインが言っているが
「成功できない人は成功している人の背後にある血のにじむような努力に気付かない人」であり、「解決方法は努力あるのみよ」であり、「最低限の努力もしない人間には才能のある人間を羨む資格なんてないわ」だそうである。手厳しい…

 

先の議論ではすべて今のポジションに何らかの数字(=努力)をかけている。そこが問題だ。
しかし今のポジションとは何なのか?
勝手に社会的に、周囲から決められたものでは?

 

そしてそれを努力しない、必死にならない理由として使っているだけではないか。

 

人間は因果関係を見出すのが得意だそうだ。
今のポジションが悪い→頑張っても無駄 みたいな図式を無意識に作っているのかもしれない。

 

また現状を無視すれば非連続な変化も可能である。マイナスをプラスにすることもできる。

 

まことに逆説的なことですけれど、このリスク社会における生存競争において有利な位置を占めているのは、僕たちの社会が努力が必ずしも報われないリスク社会であるという基礎的事実に逆らって、依然として努力している人々なのです。(内田樹)

 

「逆らっている」というよりも、「無視している」という表現のほうがいいかもしれない。

本当に自分の頭で考えて今のポジション、生きている世界を見直してみれば、様々な美しさや面白さが見えてくるだろう。